三重・熊野市/尾鷲市 ゲジョ山(927.4m) 2011年12月31日
所要時間 7:15 大又トンネル−−7:26 沢に入る−−7:50 654m鞍部−−8:23 ゲジョ山 8:27−−8:47 654m鞍部−−9:03 廃林道−−9:12 大又トンネル
概要
大又トンネル西口より往復。廃林道を登り、沢を横断する橋が落ちた個所で沢に下りて鞍部まで溯上。水は無く危険個所無しで楽しめるレベル。654m鞍部で尾根上に出ると杉植林帯に目印が続き籔は無い。山頂は北側の視界が開ける
ここは地形図では登山道は無しでネット検索で1件だけ発見。それによると大又トンネル西口から登ったとのこと。詳細な記述は無いが断片的な情報では林道を上がって沢の左岸沿いの作業道を登って654m鞍部に至り、あとは稜線を辿って山頂に立ったようだ。
大又トンネル西口から200mくらい進むと駐車余地あり | トンネル横の林道に入る |
トンネル西口の林道入口は工事中で車が置けず、反対側の電話ボックスのある駐車スペースが登山口となる。工事は年末年始休みらしく行われておらず、鎖の車止めを超えて林道に突入。林道の工事でもしているのかと思ったら、谷沿いの斜面が崩れたのを補修しているのだった。林道入口は車止めのチェーンがかかっていたが、ほぼ廃林道状態で土嚢が道路を横断するように積まれていた。その先は水が流れて荒れ放題に近く、チェーンがなくても普通車で入りたい道ではない。
最初から廃林道の様相 | 造林小屋 |
最初の橋はOK | 橋の先で完全に廃林道化 |
こんな標識も | 2つ目の橋は消失 |
すぐに造林小屋が出現し、その先は本格的に廃林道化。崩壊箇所多数で歩くしか通過はできない。最初の沢にかかる橋は無事だったが2つ目の橋は見事に消失、沢の水は無いので対岸に簡単に渡れるが、計画を変更して沢を遡上することにした。やっぱ他人の記録を参考にするより独自路線の方が楽しいし、どうせ鞍部に出るのだし。水がないし、石がゴロゴロしてはいるが滝はなく順調に高度を上げる。目印は見られないが登山ルートとして十分に利用価値があるだろう。
沢を登る。水はほぼ無し。危険も無し | この先は苔蒸した石が続く |
これは人工の階段? | 沢の源頭付近 |
鞍部は近い | 654m鞍部からゲジョ山方向 |
標高約550mを境に一面が苔むした石に覆われるようになり、その直下で滝壺のようなくぼみを持った2mほどの段差があったので、先日の集中豪雨の時はここから水が出たらしい。沢は枝分かれせず単純にまっすぐ登っていく。やがて河原のような石が消えて谷地形ではあるが通常は水は流れないエリアになり、杉の植林帯を登る。
ひたすら尾根を登る | 植林が続く |
登り切った654m鞍部にはいくつも目印があり、ようやく正式ルートに乗ったようだ。結局、ここまでの沢歩きで危険箇所はなかった。暗い杉植林帯を歩くよりよかったかもしれない。あとは尾根上の踏跡、目印を辿って登り続ける。標高720〜760m付近で急な尾根になったところで踏跡、目印ともバラけるが尾根を外さなければ問題ないので適当に歩きやすい所を登った。
傾斜が緩む | 三角点西側直下 |
ゲジョ山山頂 | 久しぶりの山ねずみ氏の標識 |
ゲジョ山から見た北半分の展望(クリックで拡大) | |
ゲジョ山から見た大台ケ原(だと思う)(クリックで拡大) |
傾斜が緩めば再び踏跡が収束、植林帯を登り続ける。そして樹林が開けてピークに到着。標識が立っていた。ただ、三角点が見あたらず、少し標高が高い東側にずれると無事に三角点を発見。山ねずみ氏の山頂標識があった。
帰りは鞍部から正式?ルートを下ろうとしたが、鞍部から先の作業道らしきものはすぐに不明瞭になって消えてしまったし、目印も鞍部周囲以外に見あたらなかったため、往路と同じく沢の中を下った。いったい、ルートはどこなのだろうか? まあ、危険が無い沢なので問題ないが。あとから考えたらゲジョ山から西→北西に下る尾根でも良かったか。ただ、下部は乱雑な植林で籔かもしれない(だから登りで使わなかった)。
廃林道に出てトンネル西口に向かった。